寝起き悪いんだよね、氷河って。
気絶はあくまで気絶であって、すりーぷした事にはならないかもしれない。
しかし、この所のどたばたで・・・・・・、意識がこんとうしたこのわずかな時間、
睡眠をとってしまっても許されるような気がするのだ。
だが、しかし、彼らは聖闘士であった。
女神たる城戸沙織が、そして、仲間たちが総力を傾けてジュデッカに向かっているのだ。
このままほのぼののと氷河の寝顔を見ているわけにはいかない。
でも、寝起き悪いんだよね、氷河って。
困った。ほとほと困った。
起こさなきゃまずい。そうしなければいけないことは判っているのだけど・・・・・・、
「・・・・・・」
なんとなく辺りを見回してしまう。誰もいない。
その静寂が却って決心を迫られているようで、心苦しい。
もう一度、辺りを見回す。本当に風がただ吹いているだけであった。
紫龍は覚悟を決めた。ぐずぐずしている暇はない。男なのだ。
やるときには、ピシツとやらねぱならないのだ。
だから、そっと、目をつぶっておまじない。
いつだってステキな朝があなたのもとに訪れますように。
「おはよう、氷河」
そして、くちづけ。
蒼い瞳がひらかれるまでの。
朝のステキな2人きりの時間………。
「おはよう、氷河」
氷河の蒼の瞳が、ゆっくり黒髪の天使をとらえるまでの………。
2人だけの、蒼の瞳に黒が映って、黒の瞳に金が映る・・・
2人きりの、2人だけの時間……。
いつまでやってるんだか・・・。
どっちかっていうと、お笑い系の文章の方が
後で読み返して、恥ずかしくないですね。
好きだし、コレ。(^▽^ケケケ
多分、これもチラシで発表したもの。原作と同時進行の頃。
そんな時代もあったのねえ。
あっ、タイトル付けようとしましたが、流石に挫折。
ごめんね、純ちゃん。(朝から巻き込んだ)
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