二人でできる、あらかたのことはやりつくし、
後は清く正しくオヤスミナサイのキスをするだけ。
眠りの階段を誘うお伽話を読むように、紫龍の黒髪が毛布になってくれる、
ほんのつかの間、柔らかい時間。
紫龍が呟く。
ボクの身体に寄りそいながら、
「こうしていると、世界はキレイで優しいものだって思えてくるな」
「―――そうだな、紫龍」
ボクは君の耳元にそう答えてる。
君はにっこり微笑んで、ボクはもっと綺麗な世界に連れて行ってくれる。
でも、ボクは知っている。お伽話が本当なら、
王子様とお姫様が末永く、幸せに暮らしていけるのなら、
例えば、銀世界、そこに横たわる君を抱き寄せて、
青い唇に接吻をすれば、ノロイはとけて、
君の頬は薔薇色になるはずだろう。
そして、幸せに、いつまでも、いつまでも…………、
ああ、でも、それだけは本当かな。
だって、ボクは君を抱き締めたまま、いつまでも、いつまでも…………。
ああ、又、シベリアンが泣きそうなものを〜
本当はシュラでやろうとしたんですけど、
氷河でやったら、こんなことに。
ほら、私、こう見えても、叙情派だからさー。
(誰も云ってくれないので、自分で宣伝)
どっちしろ、イタイ話しだから、しょうがないけどね。(;´Д`)
つまり、何が云いたいかというと、紫龍はお姫様ということで。
(何がイタイってその発想だろう。(>_<)
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