漢だね
敵の攻撃で紫龍が倒れてしまった。
「意識を失った紫龍を介抱せねばならん」(中略)
「胸ぐいぐい押す役と息ぷーぷー吹く役、
どっちにする?
ぬうッ、両方

         

        つーか、両方、一度はムリだつーの。しかし、そんな常識は耳に入らない二人だった。

「フフ、ならばこの拳と拳で決着を付けなければいけないようだな、
氷河よ」
「望むところだ、一輝。―――オーロラエクスキューション!!
「鳳翼天翔!!」
               びしばしびしばし。
「千日戦争か?」
 二人の真ん中で燻り続ける小宇宙を見て、星矢は戦慄を覚えた。
「両者、譲らないぞっっ。つーかさ、非常時なんだからジャンケンとか、
普通のことで決着付けろよな」
「えー、あの二人がジャンケンなんて知っていると思う?」

 デスクィーン島で恐らく一輝はお山の大将だった。オカズが一個、
最後に残っても、奪い取る感覚も無く、自分のモノに出来ただろうし、
そして、氷河は譲ってもらってきただろう。
ちなみに幼少時の日本の小さな伝統を彼らが何時までも記憶して
いるとは思えない。断じて。

「ああ、でも、どうしよう、紫龍の顔、どんどんムラサキになっていくよぉ」
「たく、しょうがないガキ共だなあ」
 守護霊になって紫龍を守っていたシュラが溜息を付いた。

「そんなの誰がやったって、同じだろうが!!舌を絡められる
わけでもなし、服の上から触ったって面白くないだろうがっっ。
やるんだったら、意識がある時だ」

「おお」(ぱちぱち
「貸せ、俺がやる!!」
 だが、しかし、哀しいかな、シュラの身体は紫龍の中を通り抜けてた。
「―――って、おっさん、死んでんじゃん」
「つもりこのまま、紫龍が息を吹き返さなかったら、仲良く昇天。
紫龍は俺のものということだな。らっき」
「そんなことは、させません」
 あくまでも自己中心的なシュラを殴りつけて
―――恐らく、どうやってなんて聞いてはいけないんだろうなと思った
ので、黙ったままでいると、美貌の聖闘士は優雅をたなびかせて、
紫龍を抱きかかえる。

「私に任せない。こんなこともあろうかと、妖しげな薬
持って参りましたから」
「・・・・・」
「云っておきますが、ムウさま。媚薬やらがホレ薬じゃ目は覚ましても、
起きあがりません」
 ブロンズ聖闘士たちが恐くて云えないその一言が、涼やかな少女の声で響き渡った。
「それに、この程度のキズなら叩けば治るわ!!」
 と、夕餉の準備の最中か包丁を振り回す春麗だった。

「何を云っているんですか!
私の大事なあの子を安い家電と一緒にしないで下さい」
「あなた方が甘やかし過ぎなんですよ。
そもそも大事なあの子って、紫龍には通じて無いでしょうか」

「もう、しょうがないからさあ、俺達でやらない?人工呼吸」
「そうだね、星矢」

 しかし、何時の世でも正しい意見とは世論に受け入れられない
ものであった。

「ぬけがけは許しません!!!」
 と、その時だった。
「って、どいつもこいつも何をやっているのよ!
あーもー大丈夫?紫龍」
「沙織さん?」その声に紫龍がぱちりと目を覚ました。
「ご無事だったんですね?」
「えっ?」
紫龍にそう問われるまで沙織は自分が囚われの身であることをすっかり忘れていた・・・・。
「まあ、アテナもご無事であったようですし、帰りましょうか」
「そうですね・・・」

  そして、今日もアテナとその聖闘士達によって、この世界の平和が
守られたのでありました。めでだし、めでたし。
「おんやあ?」



新TOPです。私の誕生月なんで多少は何をやっても、許されるだろう、
第二段。(そんなことを恒例にしなくても)

元ネタはというか、ほとんどパクっているのは、「ラブやん」という
マンガからです。おたくなお兄ちゃんと彼を更正させるべき現れた
のがキューピットのラブやんなんだけど、ギャルゲーの攻略とかしか、
させてもらえない、主人公のラブターゲットは小学五年生のメガネっ子と
くおんしな真っ青なダメ人間の、ダメファンタジーです。。

季刊誌「コミックアフターヌーン増刊」に連載中。(この本の名前もあやふや)単行本、早く出ないかな。作者名とかちゃんと、載せたかったんだけど、親にマンガを捨てられました。ダメじゃん。まー、そんな感じのマンガです。オススメはしません。
(^▽^ケケケ 割と青年誌向けって好きなんだけどさ〜

ま、これが公主宅の紫龍がタイヘンな目に遭いやすい要因だと思って
下されば、いいですうぅ。にしても、沙織、美味しいとこどり、初回は
ごるびぃにお株を奪われたが、まさにフェニックスのごとき大復活。
ホント、こんな世界だったら、楽なんだろうね。

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