「老師、 どうしてそのようにお声が若くなってしまったのですか?」 紫龍の問いかけに老師は振り向きました。 黒いつんつんとした頭。黒い刃物のような瞳。 そして、鍛え抜かれた鋼のような肉体。 目の前にいるのは紫龍の知っている 老師ではありませんでした。 その猛々しさに紫龍が一瞬、言葉を奪われたスキに、 その人は教えてくれました。 口元に残忍な笑みを浮かべて。
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